oginomad = 荻野窓

カレー(スープカレー優先)を中心に荻野窓

oginomad = 荻野窓

79

oginomad2007-02-15

今朝の体重79キロ。

昼は代理店さんにラーメン&餃子セットをご馳走になる。ありがたや。
今日はいっぱい仕事をした!夜も遅くなったのでまたしてもジムも行けず夕食抜き。

しかし仕事のお客さん達は、俺がこんな狂気を抱えているとは思うまい。
狂気、そうである。ピンクフロイドの「狂気」SACD版はすごかったのである。

このアルバムが出た73年当時、アメリカ人、イギリス人その他世界中の人々は、このアルバムを聴きまくったのである。当時はレコードが主流であったから、当然聴きまくったレコードは擦り切れた。そして、またもう一枚同じアルバムを買った。そして、リピーターを増やしながら、15年もの間ベストセラーとなり続け、遂にこのアルバムのセールスは3000万枚を超えたのである。
そのときを想像しながら聴いている。(アメリカ人中心で)
シラフで聴いている人はほとんどいない。(と、夢想する)
俺も、その一人となって、聴いている。(麦焼酎を片手に)
そして彼らに、このすごい音質を聴かせたい。
この音像を。

これはマインド・トリップである。
つまり、頭の中の旅である。
英会話の授業のようだが、ハートとマインドとソウルの違いを。
簡単に言えば、ハートは心で、マインドは頭、ソウルは魂である。
マインドは旅に出た。ハートは鼓動すら聴こえないほど静かに。しかしこのアルバムの最初と最後に心拍音のようなものが入っているので、その間である。
そして残るソウルは、狂気にまみれた今日、このとき、この瞬間を見据えながら、明日へのはかない希望を探っている。

今日の自分の生命活動を振り返ってみれば、馬鹿げたこともあったかもしれない。いいこともあったかもしれない。なんだかよくわからないこともあったかもしれない。
なんだかよくわからないことはしかし、ほんの少しでも何かを変えてゆく。それが明日へのはかない希望である。

この音楽に身を委ねた人々がいる。
リリースされた73年当初、俺の親父は今の俺の歳とちょうど同じだった。
今、俺はこの音楽に身を委ねている。
それは時を超え、語りかける。
あなた方の持っているはかない希望とは、結局、不確実な、この現実ではないかと。
それは決して、悪いことではない。