oginomad = 荻野窓

カレー(スープカレー優先)を中心に荻野窓

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吉兆 和の贅沢なおもてなしカレー

oginomad2007-08-02


今日は、昼前に事務所を出て、案の定食べるところをどうしようか悩んで、結果なかなか来れていなかった心斎橋OPAにある吉兆の昼限定カレーを食べようと思い立ったのだ。

吉兆って、和食懐石料理の高級店である。そこが、なんと昼限定でカレーを出している。

てなわけで勿論、吉兆旬菜カレー御飯2100円。
ちと高いが、未知の味を探求するにはそんなことは言ってられないのだ。
発見がなければ、生きていることは面白さ半減である。今日の発見を昨日の発見と一緒に楽しんで、明日の発見を楽しみにするのである。
人間、数多く持つ好奇心の中でも、味覚への好奇心が一番強いらしい。
俺は音への好奇心も強いが、味覚も強い。
音への好奇心が、音色や響きへの好奇心と、メロディへの好奇心に分かれるとすれば、味覚への好奇心は、食するという体験を構成する見た目の面白さと、味に分かれると思う。どちらにも共通するのは、ハーモニーが大事ということだ。
初体験のものは、頭の、使ったことのない隅の方を、コチョコチョと気持ち良くくすぐってくれる。

さて本題。カレーが来た。見た目からして超越している。まるで地球外生命体である。四段重ねである。

四段をばらすと、こんなふうに、ごま豆腐と温泉玉子と漬け物とご飯に分かれる。

もちろん、カレーのルーの小鍋が別に来るのだ。
一口食べて、唸った。

スパイスもほど良く効いたしっかりとしたカレーなのだが、それに加え和風のだしが効いている。
インドなどの南アジアでスパイスの配合が進んだとすれば、日本はだしを深化させてきた。
この二つが今、お互いに高めあって至高の逸品となっている。

これはカレーへの考え方さえも変えるカレー。参りました。