ギルバート・オサリバンを観た
昨日、ビルボードライヴ東京にてギルバート・オサリバンを観た。
ギルバート・オサリバンは決してアローン・アゲインだけの人ではない、
といつも力説しているが、まさに良質ポップ職人の面目躍如のステージ。
アンコールでは神が降りたとしか思えないあの曲、アローン・アゲイン、
イントロだけで染み入った。
アローン・アゲインは偶然の産物ではない。決して一曲だけずば抜けてい
るわけではなく、何気ない素材をユーモアたっぷりにコンパクトにまとめ
る職人技が自然にあるがままの形に結晶したものである。とは思いつつ、
やはり一曲インパクト抜群の曲がある人は強いな、と思い知った。
同じピアノマンでも、ビリー・ジョエルほど重くもなく、エルトン・ジョ
ンほどコネコネしてもいない、極めて自然体。ギターマンで言えばジョナ
サン・リッチマンか。だから俺はギルバート・オサリバンが好きなのだ。