レビュー）Ivan Lins / Love Dance ('89)

Ivan Lins / Love Dance ('89)

CDの棚を整理していて何気なく久々に聴いたこのアルバム、今までこんなにミズミズしく、イキイキと、輝いて聴こえたことはなかった。恐らく、AORとかなんとなくクリスタルだとか、あの辺りの音がいかにも中庸に聴こえてしまっていたからで、それらが自然に入ってくると、光、リズム、うたが渾然一体と心地よくシャワーのように降ってくる。

Love Dance

そう言えば、今や７０年前の音楽も、ごく普通に耳に入ってくる。これって、昔は考えられなかったことだ。もう、一周して逆にテクノロジーに鈍感になってきているのか。視覚が自然と上下逆に補正するような聴覚を獲得していると思いたい。

David Rose / Holiday For Strings (40's-50's)
昨日、風呂に入りながら一枚聴いてしまった。いい時代の、いい音楽。と言ったら、時間の流れと進化を否定してしまうかもしれないが、純粋さを保っていた時代の音楽には違いない。無人島で聴きたい。

Holiday for Strings