oginomad = 荻野窓

カレー(スープカレー優先)を中心に荻野窓

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チャンダン 絶倫カレー?

夜は先日発見したインド料理屋さん、チャンダンにてマトン・バダ・シャリ(一番辛い羊肉のカレー)1890円。
メニューに「一番辛い」とハッキリ書いてあるだけあって、注文すると、「相当辛いけど大丈夫ですか?」と念を押される。さらに、厨房に注文を伝えるときも、「お客さん辛いのOKだそうです」とわざわざ伝えている。さらにさらに、厨房から店主が「すごーく辛いけど大丈夫デスカ?」と呼びかけてくる。どうやら、相当辛いようだ。期待が高まる。

このインド人の店主がすごい気さくで、「お兄ちゃん結婚してるの?」と厨房から呼びかけてくる、「いいやしてないよ」と答えると、今度は「彼女は今いるの?」と呼びかけてくる。「いやいないよ」と言うと、「もしいれば、もう今夜スゴイヨ!」「ワイフむちゃくちゃにナルヨ!」と言っている。どうやら、違う効果もあるようだ。本当だとすればそりゃあ凄いカレーだ。期待がさらに高まる。

そして、ついに出てきたカレー。
いい色をしている。一口。いやーこれはなかなかの辛さ。
辛い。まあ大丈夫だけど、辛くしてほしい、とか言ってないで普通にこんなに辛いのは、かなりブッとんでいる。
そして、美味い。久々にこんな深みのあるカレーを食べた。
羊肉が醸し出すカレーの格調の高い香りが鼻をくすぐり、所々で粒状になっているスパイスが弾けて頭の中にフワっと広がる。カレーを媒体とした、脳内旅行(トリップ)とも言うべき食体験である。横のテレビには日本シリーズが映っていたが、食べている間は全く気にならず耳にも目にも入らず、そこはスプーンを持った俺と、カレーとライスが乗った皿だけの静かな禅的世界の中で、香辛料空間を飛び回り、店主のモチーフ(主張)を受け取ったのだ。
素晴らしい。参りました。

偉そうだがこの店、かなりの腕前だ。
いい店を見つけたら、嬉しくなる。ぜひまた行きたい店である。